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【NZワーホリ】ペーパードライバー歴5年がいきなり異国の地で自動車を購入し、練習なしに長時間ドライブという無謀を犯す

 

車を買ってしまった・・・

車を買ってしまった。車を買ってしまった。車を買ってしまった。車を買ってしまった。車を買ってしまった。車を買ってしまった。車を買ってしまった。車を買ってしまった。車を買ってしまった。車を買ってしまった。車を買ってしまった。車を買ってしまった。車を買ってしまった。車を買ってしまった。車を買ってしまった。世界で一番嫌いなマシン。車を買ってしまった。(一面の菜の花的な・・・)

 

車を買うことは、ぼくにとって、大枚はたいて、自殺するようなものだったのだ。

 

ペーパードライバー歴5年。運転回数10回。事故は2回。

大学2年の時に、山形の米沢の運転合宿に参加し、運転免許証を所得した。暴走族あがりの教官と思しきおっさんに散々怒鳴られ、運転シュミレーターでは3人ほどひき殺した。

教習車のドアに蹴りを入れたくなる誘惑に打ち勝ち、苦労して取った運転免許証。

身分証明書としては役に立つ。だが、東京でわざわざ車を運転する必要はない。

 

一度、親と一緒に近所のホームセンターに行った際、右側のドアを思い切り擦り付けた。伊豆大島で試しにレンタカーを運転した際は、エンジンペダルとブレーキペダルを踏み間違えた。もしギアがドライブに入っていたら、友人と共に崖の下でお陀仏になっていたところだった。近所のスーパーマーケットまで車の練習しに行った時は、住宅地のゆっくり歩く婆さんに動揺させられサイドミラーを凹ませる。会社の自動車研修では、名古屋の街を暴走して教官と後部座席に乗っていた同期の二人をびびらせる。

 

つくづく車とは相性が悪いのである・・・。

運転席に座ると頭が真っ白になるのだ。

 

運転操作を間違えたら、簡単に死ぬ。

通行人がいたら、その人たちも死ぬかも知れない。行政は税金を使って、大破したガードレールなんかを修復しなければならないし、新聞紙にも載る。交番前の白いボードの事故件数に1カウントされる。

それも難しいことじゃない。

たった90度ハンドルを傾ければ、そんなこと簡単にできてしまう。フロントガラスの外側の状況の急激な変化と頭の中から湧き上がる緊張感に板挟みにされる、あの感覚はペーパードライバーには耐えがたい苦痛なのだ。

 

NZでは自動車のないものに人権はない(と思う)

ニュージーランドの公共交通機関は未発達である。

 

だから、車がないと、マジでどこにもいけない。

 

今は、新型コロナウイルスでニュージーランドはロックダウン中なのであるが、車がないとスーパーにさえ行けない。

ある意味、ロックダウン以上のストレスである。

車を持たざる者たちの中には、スーパーに行くためにヒッチハイクしている猛者もいた。

 

都市間を移動するバスは一日一本が基本。

だから、バスの発着時間にすべての予定が引っ張られることになる。

クソ重い荷物を必死こいてバスの停留所まで引きずり回さなければならないし、宿の予約なんかもいちいちバス停からどのくらい歩かなければならないか検索しないと地獄をみることだってある。

景勝地にバスが止まることはほとんどない。旅行に出ても、クソ高いツアーに参加するか観光するのを諦めるかの二択を迫られる。

 

というか、車がないと、仕事探しもかなり大変だ。

そもそも車がないと出勤できないため、できる仕事がかなり制限される。

 

ニュージーランドにおいて、車を持たないことは人権を持たないことと同義なのだ・・・。(たぶん・・・)

 

ニュージーランドの中古車事情

車のないストレスが、ぼくの頭を狂わせたらしい。

ニュージーランドワーホリ馴染みの、「Trade me」「facebook」「ニュージーランドdaisuki」などのサイトを駆使して中古車を探しはじめた。

 

ニュージーランドで中古車を買うことはさほど難しいことではない。

街の空き地では中古車が値札と電話番号の記載された紙と一緒にほっぽり出されているし、スーパーマーケットや宿の掲示板なんかでも中古車販売の広告を見つけることができる。だが、上記のネットサイトを使って中古車を探すのが一番簡単だ。

 

中古車の値段も高くない。

ぼろい車なら2000ドル(だいたい14万円)ほどで買える。年に1回の車検(車の製造年が2000年以前なら年に2回)と自動車税を払えば、維持費はガソリン代くらいのものだ。

ちなみに、ニュージーランドでは、車検はWOF、自動車税をREGOと言う。

 

それに中古車を買っても、一年後のワーキングホリデービザが切れるタイミングで別の人に車を売ればいいだけなので、事故らなければ購入費用はほとんどかからないことになる。

 

それにニュージーランドの交通ルールはほとんど日本と変わらない。

左側通行だし、運転もそれほど荒くない。人口も少ないから車自体も少ないし、土地も開けていて、日本に比べて運転はしやすいとは思う。違うのは、ラウンドアバウトというロータリーがあることだけである。

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ラウンドアバウト

 

運転できる人ならば、買わない理由がないのである。

 

・・・ただ、大きな問題が一つある。

中古車は基本的に個人売買でとり行われているために、信用できる買い手から購入しないと痛い目にあうということだ。

ニュージーランドの凸凹道を走る車は、たいていが走行距離10万キロをゆうに超えるオンボロばかり。もはや10万キロなど、新車も同然。30万キロでも必死こいて走っている。

だから、適当に車を選ぶと失敗する。

他のワーホリから情報収集した限りでは、2000ドルクラスのものを買うのは博打である。車が動かなくなって修理に1000ドルかかったとか、廃車になったという話をよく聞く。あと、インド人から買ってはいけないという話も聞く。十中八九、故障車をつかまされると言う話だ。

 

ほう・・・なかなかいい車ではないか・・・(運転できるかはさておき・・・)

ただでさえペーパードライバーなのに、故障車つかまされたら、もはや救いようがない。

とりあえず、オークランドで毎週土曜日に開催されるカーフェアに顔を出してみた。

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全然ピンとこない・・・

それに、そもそも英語も堪能ではないから、外国人と交渉する際、どうしても不利になってしまう。

 

そんなわけで少々高くつくが、日本人向けのサイト「ニュージーランドdaisuki」から自動車を購入することに。

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購入した車は、TOYOTAのISIS(名前がいささか物騒である)。

値段は3900ドル。(日本円で28万円くらい)

 

オークランドで試乗もさせてもらった。

自分が運転できるかどうかという重要な問題を考慮せずに、購入を決めてしまったのである・・・。

 

久しぶりの運転が異国の地で3時間ドライブ・・・

車の引き渡しはメールのやりとりで、オークランドで行われることになったのであるが、ぼくはすでにキウイのパッキングの仕事のためにテプケという町の近くでホームステイをしていた。

 

すなわち、車の引き渡し日にバスでオークランドに行き、購入した車でホームステイしている家まで帰って来なければならない・・・。

 

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・・・その運転時間、3時間である。

引き渡し日前日、ぼくは恐怖で発狂しそうになった。

物理法則というのは残酷なものである。運転操作を間違えると死ぬのだ。前日にいくらドライブレコーダーの事故映像を見て気を付けるべきポイントを頭の中に叩き込もうと、グーグルマップの航空写真で地形を凝視していようと、高速道路の入り方、信号の見方、ラウンドアバウトの走り方を調べようと不安は消えない。

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ラウンドアバウトの走り方。戦々恐々としていた

ああ、雨が降り出してきたらどうしよう。道を間違えたら・・・。煽られたら・・・。一方通行の道に入って逆走したら・・・。

異国の地であっけなくゲームオーバー。頭真っ白になって、わけの分からない運転をして、誰にも悟られることなく、バカバカしく死ぬ。

本気でそんなことを考えていたわけである。

 

超速で事故る

とはいえ、たかが車の運転である。

ジジイ、ババアでもできることが、俺様にできないはずがない。

前日に情報と知識を詰め込み、脳内シュミレーションで何度も注意を払うべきポイントを検証していたこともあり、オークランドに到着した時には、ある程度不安は解消されていた。

・・・はずだった。

 

 

オークランドでの引き渡し時間は向こうの要望で15時になっていたが、ここでまさかの売主が3時間の遅刻。

予想していなかった夜間走行が決定してしまった。

 

「とりあえず車の名義変更の手続きをしておいてください」とメールで言われ、頭の中がごちゃごちゃになりながら、なんとか手続きを済ませる。

 

太陽が落ちていくのを見ながら、ただ夜間走行という現実を待ち受けているのは拷問だった。

自動車の購入もやめて、さっさとバスで帰りたかったが、その帰るバスがない。

その次の日は朝早くに仕事の登録に行かなければならなかったので、すぐにでもホームステイ先に帰らなければならない。

よっぽど売主にそのまま3時間ドライブしてもらおうかと思ったが、そうすると売主が路頭にさまよう。常識外れの3時間遅刻なのだから、そのくらいしてもらおうかとも思ったが、強硬的な態度が取れるほどの心の余裕がぼくにはなかった。

へらへらしながら夕陽に照らされた売主がオークランドに到着した時、本来ならブチギレてしかるべきだったのであるが、心の余裕がない。くだらないことでイライラして、運転操作をミスして死ぬのはごめんだった。

 

なんとか車の値段を100ドルまけさせたが、そんなことをしていたら、もう19時になっていて、太陽が沈みかけていた。

怒りと焦りと不安で頭の中がぐちゃぐちゃになっていた。

久しぶりに座る運転席。助手席から見える風景と運転席から見える風景は全く違う。

スピードメーター、ギア、サイドブレーキ諸々、それ自体が恐ろしいもののように思える。運転席に座った途端に、頭が真っ白になる。運転できる気がしない。助手席には誰もおらず、車の中には俺一人。ここは異国の地。誰の助けも得られない。

 

賽は投げられた。ここからは自分一人でなんとかしなくてはならない。

 

運転席で勇気が出るまで脳みそを整理しようとしていたが、太陽がどんどん落ちていく。

慌ててエンジンをいれる。轟音がなる。とりあえず車を出すしかない。

前に突っ込む形で駐車していたために、バックで車を出す。

混乱しすぎていて、ギアをどこに入れたらいいか忘れてしまった。

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R?それともB?

BはBackのB?

そもそも、どうやってバックするんだっけ?

ハンドルはどっちに回せばいいのか・・・。

こんなところで往生するわけにはいかない。

とりあえずBや。Bに入れよう。

 

結果は予測できたかな?

 

車は思い切り前進し、ポールにぶつかりましたとさ。

 

運転開始から1分も経たずして、超速の事故。

ちょっと車が凹みました。それから心も・・・。

 

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ペーパードライバーをあまり舐めない方がいいぞ・・・。

 

暗黒の中を走る・・・

さて、ぼくがどれほど運転音痴かお分かりいただけただろうか?

運転のできる人からすれば、ぼくの運転への怯えようは過剰に見えるらしいが、訳のあることなのである。

 

すっかり動揺してしまったぼくは、まあ、なんとかバックはできたものの、公道にでて、1分もしないうちにグーグルマップで現在位置が表示されていなかったり、発進する際にサイドブレーキを引いたかどうか分からなくなったりして、完全にパニックになっていた。

なんせ、マリオカートとは全然要領が違うのである。

 

いきなりのラウンドアバウトで盛大にクラクションは鳴らされるわ、すぐに高速道路に入らなくてはならなかったりして、「もう、ぐちゃぐちゃじゃねえか」と一人叫んだりした。

とにかく路肩に車をとめて落ち着く。駐車禁止場所であろうが、この際知らない。

 

少し息を整え、高速道路に合流する。それはうまくいった。

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その後も車線が減っていることに気がつかずに路肩をワイルドに走り続けていたり、何度も高速の出口を間違えて出たり入ったりしながらも、車の速度とハンドル操作には慣れてきた。

 

だが、オークランドを出た頃には外は暗闇。

有料道路のノーザン・ゲートウェイ・トールロードを抜けると、街灯などは一つもない中で、時速100キロの高速運転。

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ハイビームにしても前方にカーブがあるのかどうかさえ、うまく見分けがつかない。

ニュージーランドはカーブが急なので、初心者が高速で曲がるのには暗闇の中では心細すぎる。普通に対向車線にはみ出して、正面衝突しそうで怖かった。ずっとハイビームにしていると、対向車にパッシングされるが、気にしない。

自分の命が一番大切である。

 

一回休憩を挟んだり、何度も道を間違えていたりしていたら、運転時間が4時間になっていた。

帰ってきた時には23時。青色吐息である。

 

ああ、生きてる・・・。

 

緊張から解き放たれると、ひどい頭痛と目まいがした。

次の日は6時起きだったため、泥のように眠った。

 

なんだかんだ車って便利

自動車を購入してから一ヶ月が経った。

一度怖い運転をしてしまえば、あとは慣れの問題である。

一応、運転には慣れてきた。慣れてくると、車のありがたみがよくわかる。

今は新型コロナウイルスの影響でロックダウン中であるが、車があるのとないのでは心の持ちようもだいぶ違う。いざとなれば、車中泊もできるからである。

 

これで仕事にも釣りにも旅行にもいける。

あとは慢心して事故らないようにだけ気を付けたいと思う。